はじめに
借入を伴わずに不動産賃貸業を始め、かつ会社員として継続的に勤務しながら事業を成長させるには、「低資本・高回転・高付加価値」型の戦略が現実的です。以下に具体的な事業計画を提示します。
事業概要
【事業名（仮）】
ミニマル不動産（Minimal Real Estate）
【事業内容】
自己資金のみで購入可能な低価格物件（主に地方の空き家や中古戸建）を取得・再生し、賃貸物件として運用する。
将来的には民泊やDIY講座、空き家再生ノウハウの発信による副収入も視野に入れる。
ステージ別戦略
ステージ1：初期物件の取得と運用（0〜1年）
目的：自己資金内で始める実績づくり 自己資金：300万〜500万円（貯蓄・退職金・ボーナスなど）
エリア：地方都市または過疎地（例：栃木、茨城、岡山、山口など）
購入物件：空き家バンク・公売・個人売買等から50万〜200万円程度の戸建て
再生内容：最低限の補修（屋根・水回り・雨漏りなど）＋簡易DIY 賃貸方法：長期賃貸（想定家賃：月2万〜4万円）
KSF（成功のカギ）： 利回り20%以上の高収益物件に絞る
修繕コストを抑える（DIY＋部分外注）
管理は自主管理 or 管理委託（安価な地域業者）
ステージ2：収益の再投資と多拠点化（2〜5年）
目的：売上と経験を再投資して規模拡大
目標：年間キャッシュフロー50万〜100万円
方法： キャッシュフローで新規物件を毎年1戸ずつ追加
築古→中程度古の物件へとグレードアップ
SNS・ブログで再生活動を発信し、広告収益化も検討 地方行政と連携し、空き家紹介などの仕組みづくり
ステージ3：事業化と独立選択肢の検討（5年以降）
目的：賃貸業の継続的拡大と事業収益の多様化
所有物件：5戸〜10戸程度（年間家賃収入300万〜600万円規模）
将来的な展開： 民泊転用（観光地物件や空き期間活用）
地方創生と絡めたコワーキング・シェアハウス事業
書籍・セミナー・オンライン講座などによる情報発信
財務・収支イメージ（1物件あたり）
この事業の魅力
借入がない＝精神的安定＆リスク低
失敗しても自己資金内で完結
副業規模から法人化・独立までの道筋が明確
再生スキルや地域との関係構築など、目に見えるスキルが蓄積
補足：実践サポートの方法
行政の空き家バンク情報の活用
不動産実務検定など資格学習
地方の不動産会社とのネットワークづくり
SNS発信による「応援される大家」戦略
